エルメスの正方形スカーフ「カレ」について
2020/02/112024/05/31
ご覧いただきありがとうございます。
大阪上本町のブランド買取店 Coeuricheです。
エルメスといえば、バーキンやケリーなどといったバッグを思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、シルクでつくられた正方形のスカーフ「カレ」もエルメスを代表する作品のひとつ。
芸術的なデザインで、世界中のファンを魅了。
額縁に飾り、インテリアとして楽しむ方も多いです。
今回は、そんなカレの話をしていこうと思います(^-^)
1951年、エルメス3代目の社長であるエミール・エルメス氏が死去。
最初の婿であるロベール・デュマ・エルメス氏がエルメス4代目社長に就任しました。
このロベール氏が情熱を注いだスカーフが、「カレ」と名付けられます。
戦後すぐ、ロベール氏が下絵まで含め、全て製作したカレのタイトルは
「フランス料理を讃えて(A LA GLOIRE DE LA CUISINE FRANCAISE)」
「カレ」の一枚一枚のデザインには、すべてその背景に物語が存在しています。
この「フランス料理を讃えて」は、ロベール氏の『食べ物が満足に食べられなかった不幸な時代から再び幸福な時代への脱却』という希望をこめて作られた1枚といわれています。
カレは、春夏・秋冬の年2回、新しいテーマとデッサンが発表されます。
どのスカーフもテーマも、決める時点から製品として仕上がるまでに約18か月かかるそうです。
デザインによっては、さらに長期間必要なことも。
製版は1枚のスカーフに約600時間、約6か月必要で、使用される色は2~40色、複雑な色彩だと70~80色にまでなることがあるそうです。
そして、スカーフを製版する土台であるスクリーンを作ります。
1色につき1枚ありますので、30色使われていれば30枚のスクリーンがあるということ。
ひとつのスカーフにつき、平均600枚のスクリーンがあり、今までのスクリーンは全てストックされています。
(※1枚4万回が限度のため、予備のスクリーンも作られます)
スカーフを無駄に生産しないために、年2回新コレクション発表と同時に、世界中からバイヤーを呼び、商品を見せて買付契約してから生産に入ります。
こうして、エルメスの店頭へ並びます。
1つのカレに、とてつもない時間をかけ、高技術な職人技により完成されています。
決して妥協のない、完璧な芸術品だと思います。
このような背景を知っていると、それだけで、カレに対する価値が充分に感じられるのではないでしょうか。
カレを購入されるときは、是非その1枚にある背景も思い浮かべてみてください。
以上、カレの豆知識でした☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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