エルメスの箱の見分け方は?本物と偽物の違いや歴史を解説
2022/02/072026/06/16
ブログをご覧いただきありがとうございます。
大阪上本町のブランド買取店 Coeuricheです。
エルメスの箱といえば、皆さまは何色を思い浮かべますか?
おそらく多くの方が、あの鮮やかなオレンジ色の箱を思い浮かべるのではないでしょうか。
ブランドに詳しくない方でも、「エルメス=オレンジの箱」というイメージをお持ちかもしれませんね。

実は、エルメスの箱はもともとオレンジ色ではなかったことをご存じでしょうか?
第二次世界大戦以前、エルメスで使用されていた包装紙や箱は、現在のオレンジではなくベージュ系のカラーでした。
ところが戦時中は資材不足の影響により、従来の包装資材を確保することが困難になってしまいます。
そこで、手元に残っていたオレンジ色の紙を代用品として使用したことが始まりとされています。
終戦後には元のベージュカラーへ戻すことも検討されたそうですが、多くの顧客から「エルメスといえばオレンジ!」という印象が強くなっていたため、そのままオレンジ色が採用され続けることになりました。
こうして誕生したオレンジカラーは、現在ではエルメスを象徴するブランドカラーとして世界中で知られています。
そんなエルメスのオレンジボックスですが、実は昔のものと現在のものではデザインや仕様に違いがある場合があります。
特に海外で購入された古いお品物の場合、「あれ?いつもの箱と少し違う?」と思うことも。
こちらをご覧ください。

こちらの箱には、HERMÈSのロゴの下に
「FAUBOURG SAINT-HONORÉ」という文字が記載されています。
これはエルメスの本店があるパリの住所に由来するもので、「フォーブル・サントノレ」と呼ばれています。
中古市場では、この文字が入っている箱を見て「偽物ではないか?」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、この仕様の箱は実際に存在しており、本物のエルメス製品にも付属していました。
ただし、注意していただきたいのは、箱の文字だけで真贋判断はできないということです。
仮に本物に存在する仕様であったとしても、偽物が同じように再現している可能性もあります。
そのため、「文字があるから本物」「文字がないから偽物」といった判断は避けるべきでしょう。
近年ではあまり見かけなくなりましたが、ある程度年数が経過したお品物では、この仕様の箱が付属しているケースも少なくありません。
古いエルメスをお持ちの方は、一度箱を確認してみると面白いかもしれませんね。
そして現在のエルメスのボックスには、さらに興味深い工夫が施されています。
続いてはこちらをご覧ください。

現在のエルメスのボックスには、こんな遊び心のある仕掛けが施されています。
ブラックライトを当てると、箱全体に馬車のロゴマークが浮かび上がるのです。
エルメス好きの方には比較的有名な仕様かもしれませんね。
実は肉眼でよく観察すると、箱の表面に透明な塗料のような光沢が部分的に見える箇所があります。
ブラックライトを当てることで、その部分が反応し、馬車のモチーフが浮かび上がる仕組みに。
普段は見えない部分にまでこだわりを詰め込んでいるあたり、さすがエルメスだなと感じますね。
この仕様に変更されたのは、もう10年ほど前になるでしょうか。
2015年頃には現在の仕様へ切り替わっていたと記憶しています。
そのため、比較的新しいエルメスの箱であれば、この隠れたデザインを確認できることが多いです。
商品そのものだけでなく、箱や包装資材にまでブランドの世界観を反映しているのは、エルメスならではの魅力かもしれませんね。
せっかくなので、最後にエルメスの箱の偽物についても少し触れてみたいと思います。
エルメスの箱といえば、角の部分をぐるりと囲むように黒いラインが入っていますよね。
実は、この部分にもチェックできるポイントがあるのです。

この黒い囲いにも、本物と偽物で違いが見られることがあります。
まず色味です。
一見すると黒色に見えますが、本物のエルメスの箱は真っ黒ではありません。
よく見るとほんのりダークブラウンや焦げ茶のような色味をしており、柔らかい印象があります。
一方で、偽物の箱は真っ黒なラインになっていることが多く、色味の違いが分かりやすいポイントのひとつです。
また、ラインの太さにも違いが見られる場合があります。
本物は箱の角に沿って細く上品なラインが入っていますが、偽物はラインが太く、不自然に目立っていることがあります。
もちろん、箱の製造時期や個体差もあるため、この部分だけで真贋を断定することはできません。
しかし、本物を見慣れていると「なんとなく違和感がある」と感じるポイントでもあります。

パッと目にしたとき、黒い線の存在感がありすぎる箱は怪しいと思ってください。
メル〇リやラク〇にも普通にありますからね。
あとは箱の真ん中にあるエルメスのロゴ。
この箱に対してのロゴの比率も見分け方のポイントです。


どちらも本物です。
バッグの箱もロデオも箱も、エルメスのロゴは控えめなサイズ感ですよね。
もしこのエルメスのロゴが、大きく主張しすぎていたら怪しいと思ってください。
↓↓ちょっと雑ですが、こんな感じのサイズ感になっている偽物の箱があります(笑)

以上のように、エルメスの箱にも本物と偽物の違いが見られることがあります。
しかし、箱だけを見て真贋を判断することはおすすめできません。
なぜなら、箱は後から入れ替えることもできてしまうためです。
本物の商品に偽物の箱が付いていることもあれば、その逆のケースも考えられます。
そのため、真贋を判断する際に最も重要なのは、あくまでも商品本体。
箱や保存袋などの付属品は参考材料のひとつではありますが、それだけで本物・偽物を判断することはできません。
素材や刻印、縫製、金具の作りなど、さまざまなポイントを総合的に確認して判断する必要があります。
付属品に目が行きがちですが、まずは本体をしっかり見ることを忘れないようにしましょう。
普段はあまり意識しない箱ですが、こうして見てみるとエルメスならではのこだわりや歴史が詰まっていて面白いですよね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
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